ブラジルの「電気代」と「こわ~い電気規格」のお話・・・

電気代と電気規格現地生活
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前回に引き続いて「電気ネタ」です。

ブラジルの電気事情についてご説明しましょう。

ブラジルの「電気代」について

サンタ・カタリーナで私たちは安全も考えてマンションに住んでいました。

そこは私たち夫婦には何とも不釣り合いな大きさで、12畳くらいの台所、18畳ほどのリビング、6畳ほどの部屋と12畳くらいの部屋のある、それはそれは無意味にデカイ間取りでした。

電気を使用するものとしては、それぞれの部屋の照明、冷蔵庫、洗濯機、そして電気シャワー、それくらいのものです。テレビやオーディオ、電子レンジ、クーラーなどはなかったので・・・

その環境で1か月あたりの電気代は冬場に多くて70レアル(その時のレートなら1,800円くらい)、夏場の少ないときは40レアル(1,000円くらい)でした。

日本にいた時に、ブラジル人から「ブラジルの電気代は高いよ!」とよく言われていたのですが、日本の電気代を考えると、そんなに高くないですよね。

月が変わると大家さんが、玄関の扉の下に「電気代明細書 兼 振込用紙」を入れてくれるので、それを持って、町にある「Lotérica」に払いに行きます。

これが「Lotérica」の外観。(引用元:Patos Notícias)

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中はこんな感じです。(引用元: Agência Brasil )

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ここは宝くじとかも売ってたり、税金とかも払えるんですよね。ですので、結構な確率で店の前に行列が出来ています。

表で並んでいると、前後の人たちと自然におしゃべり。

「あんた日本人?」「日本ってむっちゃテクノロジーが発達してるんやろ?」「ブラジルより2,000年くらい先を行ってるよね。」、誰と話してもこんな感じです。

一人の人間としては日本人よりはるかに自信に溢れているブラジル人ですが、こと国のことになるとこんな感じでこっけいなほど自虐的になります。それがブラジル人のみなさんのカワイイところですね。

自分の番が来ると、受付の人に「電気代明細書 兼 振込用紙」を見せて、バーコードをピッとしてもらいます。お金を払ったら、領収書を受け取ってハイおしまい。簡単ですね。

夫婦で大きな家を借りて、電気代が月に多くても1,800円くらいなら、住みやすいと言えるのではないでしょうか。

ブラジルの「電気の規格」について

電気規格

ほとんどの電気製品は50Hz/60Hzの自動切り替えが付いているので問題がないのですが、問題は「電圧」なのです!!

私たちがサンパウロで住んでいるときは110ボルトだったので、日本から持って行った電化製品にコンセントの形を合わせる変換アダプターを付けて使用することが出来ました。

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最近のブラジルのコンセントは新規格になり、こんな感じです。

真ん中はアースなので、2本しかないコンセントでも使えますよ。

ところがサンタ・カタリーナは220ボルトなのです!!

もし、うっかり日本から持って行った(あるいはサンパウロから持ってきた)電化製品を繋いでしまうと、どうなるか分かりますか?「パァーーン!!」ですよ、速攻で「パァーン!!」

妻が間違って日本から持って行った延長コードを繋いだら、私の真後ろでものすごい爆音がして煙がモクモク・・・ マジ怖いです。

教訓:
ブラジルの南の方に行くときは、くれぐれも電圧に注意すること。

ただ、どうしても110ボルトの電化製品を使わないといけいないときは、「変圧器(Transformador)」を使いましょう。しかし、この機械が重い!!変圧器の容量にもよるんですが、大した容量もないのに3kg~5kgくらいの重さがあります。

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私たちは日本から持って行った、アイロンと電気ポットのためだけにこの変圧器を使っていました。

しかし、ここはサンパウロだからと言って安心できないこともあるのです。

私たちが、サンパウロのソロカバという町を旅行していた時、友人の家に泊めてもらったのですが、同じ家なのに、壁に付いているコンセントに「110ボルト」と「220ボルト」がそれぞれあるのです!!

「同じ家なのになんでやねん!」と思いますが、ブラジルではそうなっているのです。

一般的に何も書いていないコンセントは110ボルト、220ボルトの場合はコンセントの所に赤色で「220V」と書かれています。

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しかし、恐ろしいことに時々そのシールがはがれているときが・・・

怖いですね~、恐ろしいですね~、家の人に何度も確認してから日本から持ってきた電化製品を差し込みますが、差し込む瞬間までドキドキです。一度「パァーーン!!」を経験するとトラウマになっているんですね。

こうしたドキドキもブラジル生活ならではのことですね。

「電気」「水」、そして「平和」・・・、こうしたものはいつも吸っているの空気のごとく、普通のものとして日本では考えていましたが、そうではないんですね。

あらためて日本の快適さに気づかされた瞬間でした。

ブラジルでいると、日本で「普通」「あたりまえ」「当然」と思っていたことが本当に感謝すべきことなんだと、改めて感じさせられます。

感謝の気持ちを強めたいのなら、ブラジルで生活してみるのもいいかも?

その他、ブラジルの「ありえない電気事情」について知りたい方は、以下のブログでどうぞ。

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