今回は、ブラジル生活の「台所ガス事情」について書くピヨ
日本だと、どの家に住むとしても、台所に「ガスコンロ」を設置して、壁に付いているガス栓にゴム管を繋げばすぐにガスが使えますよね。(ガス屋さんとの契約と立ち合いは必要ですが)
ところがブラジルはそうではない!!
一部のお金持ちの人を除き、一般ピープルはまず以下の写真のような「フォガォン(Fogão)」というガスコンロを購入します。(下段はオーブンになっているケースが多い)
そして台所にフォガォンを設置した後、ガス栓がどこにあるのかキョロキョロ探しますが、そんなものはどこにもない!
「ガスが来てないやん!どうやって使うん?」と思いますが、なんとガスボンベを自分で買う必要があるのです。
このガスボンベ「ボチジャォン(Botijão)」と呼ばれますが、自分で近所のガス屋さんに連絡して、家まで持ってきてもらう必要があります。
ワッツアップなんかでガス屋に連絡して「ボチジャォン持ってきてくれる~」と頼むと、早ければ10分くらいで、遅いと数時間後に持ってきてくれます。私が住んでいる町では、13kgのガスが入ったボチジャォンで2,000円くらいでした。
こんなバイクで持ってきてくれます。
夫婦で普通に使うだけだったら、4か月くらい持ちましたので、月額500円くらい。
日本と比べると安いですね!!
でもこれだけではまだ使えません・・・
ボチジャォンとフォガォンを繋ぐ、以下の写真の「へグラドール(Regulador)」というものを購入する必要があります。(フォガォンを買ったときについているケースが多いですが)
ネジになっている部分をボチジャォンにつなぎ、ホースの部分をフォガォンに繋ぐわけです。でも、結構不安なんですよね。ガス漏れしてないかどうか・・・
YouTubeなんかを見ると、ガス漏れの確認方法を説明している動画が多いですが、基本は石鹸水を接続部に付けて、泡が出なければガスが漏れてないという感じです。
ところが!!
ガス屋がボチジャォンを持ってくると、サービスでへグラドールと接続してくれるんですが、彼らのガス漏れの確認方法はなんと、「マッチを擦って、接続部に近づける」なのです!!
初めてうちにボチジャォンを持ってきたガス屋のおじさん、ボチジャォンを繋いだ後に、おもむろにマッチを取り出し、シュッと点火。接続部に近づけたあと、こっちを振り返り、「大丈夫、ガスは漏れてないよ」とニッコリ。
漏れてたらみんな死んでたやん!!と思わず突っ込みたくなるシチュエーションに文化の違いを感じた瞬間でした。
次のボチジャォンの交換の時は、自分で全てへグラドールを接続し、自分で石鹸水でガス漏れの点検をしたのは言うまでもありません・・・
無事にセッティングができると、ようやく台所でガスが使えるようになります。
ただ、あくまでガスボンベですからね・・・日本のと比べると火力がね・・・スパゲッティなんか茹でると、グラグラ沸騰することなく、控えめにポコポコいって頑張ってますが、麺の茹で上がりは・・・、もうこれ以上は言うまい。
そうそう、ボチジャォンの場合、いつボンベの中のガスが無くなるのかも、ヒヤヒヤしますね。
使い始めはいいんですが、何か月か経つと「もうなくなるのでは?」という不安と背中合わせです。ボチジャォンにメーターなんか付いていないので、分からないんですよ、いつ無くなるのかが・・・
大勢の友人を家に呼んで、食事の準備をしている真っ最中に、突然ガスが無くなったりしたら・・・そしてボチジャォンが届くのに数時間かかったら・・・(幸いそうしたことは起こったことがありませんが)
「もう一つ予備のボチジャォンを持っておけばいいじゃないか」と思うかもしれませんが、そうすると余分に6,000円以上払わないといけないんですよ。貧乏性ですね。それを許す懐の余裕はありませんでした。
なんだかまとまりがない内容になってしまいましたが、以上が「ブラジルの台所ガス事情」でした。
日本でごく当たり前だったことが、ブラジルではそうではないんですね。でも、それもまた生活に刺激を与える良い経験と考えれば、楽しくやっていけると思いますよ。
え?違う?
ブラジルの「電気事情」についてはこちらを・・・
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